今年のお盆は、いつになく丁寧にご先祖さまと向き合うことができました。
13日の迎え火から、茨城でのお墓参り、そして16日の送り火まで──ひとつひとつの流れを重ねる中で、魂と心が澄んでいくような体験をしました。
🌿 初めての精霊馬
今年初めて、精霊馬(きゅうりの馬・なすの牛)を用意しました。

昔から「ご先祖さまが乗って帰ってくる乗り物」として供える習わしですが、これまで実際にやったことはありませんでした。
いざ作って窓辺に置いてみると、ただの飾りではなく「迎えるための象徴」そのもの。
馬には「早くこちらへ」、牛には「ゆっくり安全に戻っていただく」という意味が込められていると知り、目の前に並ぶ小さな野菜に、ご先祖や亦一さんの魂の気配を感じました。
初めてだからこそ、その意味を一つひとつ確かめながら向き合えたことが、大きな学びでした。
🌿 迎え火(8月13日)
精霊馬を前にろうそくを灯し、亦一さんやご先祖さまをお迎えしました。
短い祈りの時間の中で、「どうぞこちらへ」という想いが光に乗って届いていく感覚がありました。
🌸 お墓参り(8月14日)
翌日は茨城へ日帰りで、なみ江さんのご両親のお墓参り。

お花と線香を供えながら「いつもありがとうございます」と感謝を伝えました。
石碑に向かって祈るだけでなく、「ここから先にも想いは届く」と感じる時間でした。
⛩️ 熊野神社参拝
送り火の前には、近くの熊野神社へ参拝しました。
「これから送り火をします。どうぞご先祖さまが無事にお帰りになりますように」と報告。
熊野の神々に見守られ、道行きを清めてもらえたように感じました。

🔥 送り火(8月16日)
夕暮れ、精霊馬を外向きに置き、ろうそくを灯してお見送りしました。

祈りを終えた瞬間、風が吹き、ろうそくが自然に消えました。
偶然にしても、「無事に帰られた」という合図のようで、心が澄み渡りました。

「亦一さん、ありがとうございました」
「ご先祖さま、ありがとうございました」
感謝の言葉を胸に刻み、静かに送り火を終えました。
✨ 終わりに
今年、初めて精霊馬を用意し、迎え火から送り火までを通して体験できたことは大きな意味を持ちました。
形あるものを通じて心を表すと、魂のつながりをより深く感じられる──そのことを実感しました。
お盆は、ただの習わしではなく「生きている私と、見守ってくれる存在を結ぶ時間」。
そう気づかせてくれた今年のお盆に、心から感謝しています。
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